そもそもコラーゲンって何者?
コラーゲンはたんぱく質の一種です。ではタンパク質が何者かといえば、アミノ酸が様々な形で結びついたもの。アミノ酸は合計で21種類あり、これらのアミノ酸がさまざまな配分で結びついてタンパク質になります。タンパク質の酒類は豊富で、100億種類以上もあるといわれているのです。この無数にあるたんぱく質の一つがコラーゲンです。
コラーゲンはアミノ酸の集合体でできたバネ
コラーゲンは、主に3種類のアミノ酸がらせん状に絡まってできた物質です。一種類のアミノ酸が一本のバネを作ります。そうしてできた三種類のアミノ酸のバネが絡まって、一本のコラーゲンのバネができあがります。
抑えたらギュッと縮まって、手を放したらピョンと元へ戻る性質が、お肌のぷるぷる感やふんわり感を作っているのです。この三本のバネを規則正しく絡み合わせるサポートしているのが、ビタミンCと鉄分です。三本のバネがいびつな形になってしまうと、お肌の弾力性や丈夫さを守ることが難しくなってしまいます。
ぷるんとした丈夫なコラーゲンが、顔や手、体全体のお肌の深いところで頑張ることでハリやツヤのある肌感をキープ。もちろん、骨だって同じです。コラーゲンがあるから丈夫だし、固いところにゴツンとあたっても骨の周りのコラーゲンがクッションになって簡単には骨折しないのです。
体の中にコラーゲン工場がある?
この大切なコラーゲン、実は人間の体の中で作られています。骨にも関節にも、それぞれの部分にふさわしいタイプのコラーゲンを作る細胞があります。
つまり私たちは体じゅうにコラーゲン工場をもっています。コラーゲン工場があるのは、お肌の深いところにある真皮(しんぴ)という部分。真皮は、一番表面の角質層、表皮という0.2㎜ぐらいの膜の下に存在しています。
真皮は、ほとんどがコラーゲンでできています。コラーゲンの間にヒアルロン酸やエラスチンなどが混じって、お肌のみずみずしさを守っているのです。そして、真皮の中にある繊維芽細胞という細胞こそがお肌のコラーゲン工場になりす。
消えない寝あとはコラーゲン不足のサイン
朝、目が覚めた時に気づく、頬についてしまった寝あとって恥ずかしいですよね。若いうちは寝あともすぐに取れますが、なかなか取れなくなってくるとコラーゲン工場が衰えてきたサインです。この頃になると、ほうれい線も気になってきます。
人によって違いはありますが、コラーゲン工場は、だいたい20歳くらいから衰えてくるといわれています。20歳ごろにピークを迎えてからは、ゆっくりと衰えていき、25歳ごろになると自分でも衰えが分かるようになってきます。
昔から25歳はお肌の曲がり角といわれていますが、これは都市伝説ではないようです。25歳を過ぎたころには、体の中のコラーゲン工場の活力がはっきりとわかるレベルで衰えていき、多くの女性は27歳ぐらいから、ほうれい線や目じりのしわが気になってくるようです。
コラーゲンを食べたら、お肌のコラーゲンが増える?
これに対しては、答えが二通りあります。ひとつは、増えないというもの。コラーゲンは胃や腸で分解された後、アミノ酸の状態になります。ですからコラーゲンを食べたからと言って、必ずしもお肌のコラーゲンが増えるとは限りません。
ふたつめは増える。コラーゲンサプリを続けていたら、お肌の調子がよくなった、関節の痛みが楽になったというものです。一体どっちが正解なのでしょうか?
最初の答えは多くの学者が今までの研究から導いた答えであり、決して誤りではありません。なら後者の回答は、そんな気がしているだけなのでしょうか?でも、実例がたくさんあるのも事実です。実はこの疑問には三つめの答えがあります。
正解は、”コラーゲンペプチド”
”コラーゲンペプチド”という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。コラーゲンペプチドとは、コラーゲンからアミノ酸に分解される途中にできるものです。
コラーゲンペプチドはコラーゲンよりは分子が細かいので、消化液で分解されることなく体内に吸収されて体じゅうのコラーゲン工場まで届きます。ここまでの流れではコラーゲンペプチドが新しいコラーゲンの材料になると思ってしまいますが、そうではありません。
コラーゲンペプチドの本当の働きは、コラーゲン工場にコラーゲン製造のGOサインを出すことなんです。
もともと、体中にあるコラーゲンは毎日少しづつ壊れていっては新しいコラーゲンと入れ替わっています。その新しいコラーゲンを作っているのがコラーゲン工場なのです。そして、古くなったコラーゲンが分解される過程でできるコラーゲンペプチドが、コラーゲン工場にGOサインを出していたのです。
ところが、年齢を重ねていくうちに古くなったコラーゲンはお肌にとどまったままになってしまいます。すると、コラーゲンペプチドがなかなかできなくなります。コラーゲン工場に新しいコラーゲンを作るGOサインが出せなくなってしまうのです。
そこで、体の外からコラーゲンペプチドを取り入れて、コラーゲン工場にコラーゲン生産のGOサインを出すためにコラーゲンペプチドのサプリメントができました。
コラーゲンを食べると、消化分解の途中でコラーゲンペプチドが生成されることはイメージできます。ただ、どれほどのコラーゲンペプチドができるのかはわかりません。それなら、コラーゲンペプチドのサプリメントなどを飲んだほうが効率がいいというわけなんです。
美魔女の美肌づくりだけじゃない! コラーゲンペプチドの働きとは
最近よく美魔女という言葉を聞きます。20代ぐらいに見える40代の女性、30代ぐらいに見える50代の女性、そういう女性のことを美魔女と呼びます。
彼女たちが若々しく見えるのは、とにかくお肌がきれいだから。メイクが映えてきれいに見えるのは、お肌のきめがととのっていて潤いがあるからです。もちろん、ほうれい線や小じわだってめだちません。これこそコラーゲン工場が休みなく動いている証拠です。
立ち姿勢や身のこなしにもコラーゲンの影響
美魔女たちは50代でミニスカートを履くなど若々しいファッションをしても、不自然に見えません。お肌ばかりではなくプロポーション
もいいからです。もちろん、身のこなしだって老けてはいません。若々しいファッションを着こなしてさっそうとふるまえるのは、お肌ばかりではなく関節や骨も丈夫だから。コラーゲン工場がせっせと傷んだコラーゲンを新しいコラーゲンに入れ替えている証拠です。五十肩とか腰痛を我慢している美魔女なんてあり
えないですよね。
美魔女は髪にも艶があって、おしゃれなヘアスタイルがばっちり決まっています。薄毛や白髪に悩んでいるようには見えません。それは、頭皮のコラーゲン工場がしっかり仕事をしているからなんです。
美しくあるためには、コラーゲンは欠かせないものです。コラーゲンの量が減ってきたな?と感じたらコラーゲンペプチドにコラーゲン工場を活発にするサポートをしてもらいましょう。
コラーゲンペプチドをもっと生かすために
コラーゲンペプチドの効果を生かすためには、コラーゲン工場が元気でなくてはなりません。コラーゲンペプチドが、いくら頑張ってコラーゲン製造のGOサインを出しても、原料不足だったりコラーゲン工場がさび付いていたりしてはコラーゲンを作れません。
コラーゲンの原料はタンパク質
コラーゲンペプチドが毎日コラーゲン製造の指示をだしても、原料がなくては製造できません。コラーゲンの原料になるのはタンパク質です。毎日、タンパク質を含む食品を食べると、コラーゲンの製造はスムーズに運びます。肉類、魚類、大豆製品、卵などは、良質のコラーゲンを作るのに欠かせません。これらの食品をしっかりたべていると美魔女への近道になる可能性は確かにあります。
気を付けないといけないのは、これらの食品の中には高脂肪、高カロリーなものが多いということ。できるだけ脂肪分が少ないものを選ぶことが大切です。牛肉やマグロなら赤身、鶏肉ならむね肉やささみ、納豆、豆腐などがおすすめです。
コラーゲン製造に欠かせないビタミンCの働き
さて、次はコラーゲン工場の働き手は誰かということです。これこそが知る人ぞ知るスキンケアの女王、ビタミンCです。ビタミンCは三本のアミノ酸のバネをきれいに整えて絡み合わせる仕事をしています。ビタミンCがなければコラ―ゲンは製造できません。ただビタミンCには大きな欠点があります。それは壊れやすいということです。
それでも、一度にたくさん食べるものではないので毎食何らかの形でビタミンCを含む食材を食べる必要があります。もちろんサプリメントもアリです。
コラーゲン工場をさび付かせる酸化
コラーゲンペプチドが毎日コツコツとコラーゲン製造の指示を出し続けても、肝心のコラーゲン製造工場がさび付いていたり、ボロボロになっていたりすると、コラーゲンの製造はうまくいきません。コラーゲン工場である、お肌の繊維芽細胞や関節の軟骨細胞をさび付かせないことが、コラーゲンペプチドの指示を意味のあるものにします。
コラーゲン工場をさび付かせる大きな原因になるのが酸化です。本来酸素は私たちが生きていくのに必要なものですが、体の中で行き場を失った酸素が細胞を酸化させます。酸化と聞いてイメージしやすいのが金属のサビです。私たちの体の中では、様々な細胞が毎日少しずつサビているのです。コラーゲン製造工場も、年月とともにサビがひどくなっていきます。
何としてもサビから守らなくてはコラーゲンペプチドを製造してコラーゲンを作ることはできません。このサビから細胞を守るのが抗酸化物質です。
そして、抗酸化物質の中でダントツに有名な成分がビタミンCなのです。ビタミンCはコラーゲン生成に大きな役割を持っていますが、それ以外にも酸化から細胞を守るという大きな役割もあるのです。コラーゲンペプチドとビタミンCは、まさにベストカップルといってもいいでしょう。
コラーゲン工場を固く縮めてしまう糖化
糖分は、私たちの生活になくてはならない重要なエネルギー源です。糖分が不足すると体も心も元気をなくしてしまい、極端にやせたり何もする気が起きなくなったりと、日常生活に良くない影響を及ぼします。しかし、糖分には大きな欠点があるのです。その欠点とは、「おいし過ぎる」ということなんです。
「わかってるんだけどやめられない」スイーツ類が一番わかりやすい例です。その他にも、ホカホカの炊きたてご飯、焼きたてのパンなど、もう満腹なのについ食べてしまいますよね。このように食べ過ぎて糖分が余ってくると、体内で脂肪になってため込まれていきます。
体の中で余った糖分は、脂肪になる以外にも困ったワルサをします。それが細胞の糖化です。糖分はたんぱく質と結びつきやすく、糖分と結びついたタンパク質は固く縮んで正常な働きをしなくなるんです。
実際、その最もわかりやすい例がコラーゲンです。コラーゲンは糖化すると、黄色く縮んでシワやお肌の凸凹の原因になります。同じようにコラーゲン製造工場も固く縮んで十分に活動できない状態に。糖分のとりすぎはコラーゲンそのものとコラーゲン製造工場との両方にダメージをあたえます。
コラーゲンペプチドの働きを十分に生かしたかったら、糖分のとりすぎには十分注意しましょう。
コラーゲンペプチド、どうやって食べるのがいいの?
コラーゲンペプチドが美容と健康の救世主だということはよくわかりました。では、コラーゲンペプチドを含む食品にはどのようなものがあるのでしょうか?
例えば、すっぽん料理やフカヒレ、鶏の手羽先などコラーゲンを含む食品を食べた場合、コラーゲンペプチドはどれぐらい摂れるのでしょうか?コラーゲンを食品として食べた場合には、胃や腸で消化分解されてアミノ酸になる話はよく知られています。この過程でコラーゲンペプチドができるはずです。ただコラーゲンペプチドの量は、そう多くはありません。
それに、これらの食品には困った問題もあります。それは、これらの食品に高脂肪、高カロリーなものが多いこと。コラーゲン自体は1グラム当たりのカロリーは3.5㎉なので、パンやお米などよりも少ないのです。
そこでおすすめしたいのがコラーゲンペプチドのサプリメントや健康食品です。これなら、調味料や脂肪分などが加味されていないので、カロリーの心配をする必要はありません。
コラーゲンペプチドは毎日決まった量を食べることで効果が現れます。毎日食品で食べるのは、現実的に難しいですよね。コラーゲンペプチドに関しては、サプリメントが便利で経済的にもお得です。