コラーゲンを摂取したいとき、食品で摂り入れるとしたら、毎日、牛筋、豚足、鶏手羽、フカヒレ、鮭皮などのコラーゲンが豊富な食品を食べ続けなくてはなりません。これは結構大変なことです。それに、毎日決まった量のコラーゲンを摂るということが現実的に不可能になります。
コラーゲンを長期間、摂取するならサプリメントの方が圧倒的に便利です。では、どんなサプリメントがいいのかということになりますよね。現在、よく見かけるコラーゲンのサプリメントは、錠剤、ドリンク、パウダー、ゼリーです。
サプリメントのメリットデメリットを考慮しながら、継続して利用する場合、価格を無視できません。それらを踏まえて、コラーゲンサプリを選ぶときにはどのようなことに気を付ければいいのでしょうか?
コラーゲンサプリの種類と特徴を見てみよう
女性人気が高い「コラーゲンドリンク」。お手軽さが◎
コラーゲンサプリの中でも、若い女性に人気があるコラーゲンドリンク。小さな瓶や紙パックに入っています。ほとんどの商品が一日一本飲むもので、一本あたり30mlから100mlの内容量となっています。
吸収率がよいため、即効性を効かせたいときに
一日量当たりのコラーゲン含有量がほかのタイプより多いのが特徴です。またヒアルロン酸やプロテオグリカンなど、コラーゲン以外の美容成分を多く配合。どこでも飲めるので、デスクワークなら仕事中でも飲めてお手軽な仕様感となっています。ドリンクは吸収がいいので、即効性が期待できるでしょう。
瓶タイプは旅先には不便かも?
毎日一本ずつ持って通勤や通学をしても荷物にはなりません。しかし旅行などで何本かをまとめて携帯するとなると重さが気になるところです。出先で飲んでも瓶だけは自宅に持ち帰らなければならないことも多いので瓶ならではの不便さもあります。
おいしい味や風味付けがされているので、毎日楽しみに続けることができます。それだけにカロリーにも気を付けなければなりません。
「ゼリータイプ」は個別包装で携帯に便利です
1回分ずつ個別の包装になっていて携帯に便利です。一日の摂取目安は一袋です。袋から直接食べられるので、外出先でも手を汚さず清潔です。ただ、ドリンクに比べるとコラーゲンの配合量は少なくなります。ドリンクと同じようにほかの美容成分も多く含まれています。また、おいしいので、おやつとして食べるにもちょうどいいのです。
おいしさの裏のカロリーも意識したい……
おいしいだけに、カロリーが高すぎる心配はありますが、毎日楽しみにしながら続けることができるでしょう。
食事に混ぜ込む「パウダータイプ」。いつの間にかコラーゲンを取り入れられます
パウダータイプは食事やコーヒー、紅茶など好きな物に混ぜ込んで食べるタイプのコラーゲンです。味も臭いもないので、混ぜ忘れさえなければ手軽にコラーゲンを摂ることができます。その分、単体では飲みにくいという欠点はあります。
味がないだけに飲んでいる実感もないので、ついつい忘れがちになるのも欠点です。ある程度の期間続けなければ効果が表れにくいのですが、その前に挫折してしまう人が多いのです。
持ち運びに便利な「タブレットタイプ」。リーズナブルなのも魅力的
タブレットタイプの魅力は何といっても持ち運びの便利さです。しかも味も臭いもないので手軽に飲めます。どうしても、薬を飲む感覚になってしまうので、毎日楽しみにするというよりは義務感で飲む感じになるのが残念なところです。
価格が安いのも魅力的なところです。ただし、コラーゲンの量が少ないので効果が表れるのにはある程度の期間が必要です。
コラーゲンのコストパフォーマンス
摂取量一日分の目安で見るコラーゲンのコスパ
ゼリーやドリンクは、ほとんどの場合一日の摂取量目安は一瓶または一袋です。一日いくらかかるかわかりやすいのです。
例えば10本入り4,500円のコラーゲンドリンクなら、一日分は450円です。30袋入り3,500円のゼリーを一日一袋摂取なら、一袋約117円で一日あたりのコストとなります。
コラーゲンパウダーも一日分が一つの袋に入っているものがほとんどなので、30袋入り5,500円のパウダーなら一日分は約183円になります。タブレットの場合は120錠入りを3,000円で買えば、一錠あたり25円です。一日摂取量の目安が4錠なら、1日分は100円ということになります。
コラーゲン1mg当たりで見るコラーゲンのコスパ
コラーゲンに限らず健康食品を選ぶときには、パッケージの表示をよく読むことが大切です。コラーゲンを選ぶときにはコラーゲン含有量をしっかり見て、初めて本当のコスパが分かるんです。例えば、10本入り4,500円のドリンクは、一本450円です。問題はこの一本の中にコラーゲンがどのくらい含まれているかです。一本の中にコラーゲンが5,000㎎含まれているドリンクのコラーゲン1㎎当たりの金額は、450円÷5,000円で0.09円です。
30袋入り3,500円のゼリーなら一袋当たり117円、一袋のコラーゲン含有量が1,000㎎ならコラーゲン1㎎当たりの価格は、117円÷1,000㎎で0.117円になります。30袋入り5,500円のパウダーで一袋当たりのコラーゲン量が5,000㎎なら一袋当たり183円、183円÷5,000㎎は約0.04円になります。120錠入り3,000円の錠剤は一錠当たり25円、一日量が4錠なら一日100円。一日分当たりコラーゲン含有量が500mgなら、100円÷500mgでコラーゲン1㎎の価格は0.2円です。
コラーゲン1㎎当たりの価格はコスパの一つの目安になります。一日当たりのコストが低くてもコラーゲン1㎎当たりが安ければ、コスパのよいコラーゲン食品といえます。これを一覧表にしてみるとコラーゲンコストの例の表のようになります。
【コラーゲンコストの例】
コラーゲンタイプ | ドリンク | ゼリー | パウダー | タブレット |
価格 | 3,500円 | 3,500円 | 5,500円 | 3,000円 |
入り数 | 10本 | 30袋 | 30袋 | 120錠 |
価格(一個当たり) | 450円 | 117円 | 183円 | 25円 |
目安(一日当たり) | 1本 | 1袋 | 1袋 | 4錠 |
コスト(一日当たり) | 450円 | 117円 | 183円 | 100円 |
コスト(一ヶ月当たり) | 1万3,500円 | 3,500円 | 5,500円 | 3,000円 |
コラーゲン含有量(イ一日量) | 5000mg | 1000mg | 5000mg | 520mg |
コスト(コラーゲン1mg当たり) | 0.09円 | 0.12円 | 0.04円 | 0.19円 |
コラーゲンは”時と場所”でチョイスしよう!
コラーゲンは、お安いものではありません。でも末永くお世話になりたい成分です。コラーゲンが加齢とともに減るということは、毎年必要な度合いが増してくるということなります。肌の調子が良くなったから、もうやめてよいというものではありません。
そこで、コラーゲンを食べ分ける工夫が必要になってきます。コラーゲン食品を食べ始めて3か月は、多少価格が高くてもコラーゲン量の多いものを選びます。しばらくして、体内のコラーゲン量が増えてきたところで、多少コラーゲンが少なくても一日当たりのコストの低いものに切り替えてもよいでしょう。
けがや病気をしたり、仕事が激務になったりしたときには、またコラーゲン量の大きなものに戻すなどの調節を行います。夏は紫外線量が多いので、夏だけコラーゲン含有量の多いものに切り替えるのも一つのアイディアです。コスト面なども含めて、都合や事情を総合的に考えると、継続しやすくなるはずです。