コラーゲンを知る

豚と魚のコラーゲン、肌にいいのはどっち?

豚と魚のコラーゲンの違い

鏡見る

コラーゲンのサプリメント類の原材料を見てみると、魚由来コラーゲン、豚由来コラーゲンなどと表記されていますが、何が違うのでしょうか。実際に肌に効果が高いのは、どちらなのでしょうか。

魚由来、豚由来というのは、魚から抽出されたコラーゲンか、豚から抽出されたコラーゲンかの差なのですが、その違いを見てみると、肌に効果が高いものがあることが分かりました。

豚由来のコラーゲンと魚由来のコラーゲンとの違いを細かく見てみましょう。

豚由来のコラーゲン

呼び方 「豚由来コラーゲン」「動物性コラーゲン」「動物性コラーゲン」など
原料 豚の皮から抽出
カロリー 3.5~3.7kcal/1g
溶けやすさ 水に入れて10~15分で全て溶解
臭い 少ない
アミノ酸組成 ヒトに近い、ヒドロキシプロリンが多い
皮脂量 多く分泌
アレルギー 豚にアレルギーがある場合、アレルギー反応が出ることがある
値段 比較的安価なものが多い

魚由来のコラーゲン

呼び方 「魚由来コラーゲン」「フィッシュコラーゲン」「海洋性コラーゲン」「マリンコラーゲン」など
原料 魚の皮、うろこから抽出
カロリー 3.4~3.7kcal/1g
溶けやすさ 水に入れて10~15分で全て溶解
臭い ややあり
アミノ酸組成 ヒドロキシプロリン量は豚由来の約1/2、
皮脂量 皮脂量の分泌は少ない
アレルギー 魚にアレルギーがある場合、アレルギー反応が出ることがある
値段 比較的高いものが多い

これらの二つの違いを見てみると、呼び方については、メーカーによって色々ありますが、基本的には、豚から抽出されたコラーゲンか、魚から抽出されたコラーゲンかに分けられます。他にも牛由来や鶏由来のもありますが、市場に出回っているのは少ないです。

臭いは「魚」がやや強め

カロリーや溶けやすさに関しては、ほとんど両者に違いはありません。臭いは、魚の方がやや強く感じることが多く、コラーゲンのゼリーや飲料類で、臭いが気になるという方は、豚由来のものを選択する方がよいでしょう。

コラーゲン合成が活発なのは「豚」

アミノ酸組成では、ヒドロキシプロリン量が両者で大きく違うことが分かりました。ヒドロキシプロリンは、体内でアミノ酸がコラーゲンに再合成されるときに、重要な役割を果たすことが分かっています。つまり、量が多い豚由来の方が、よりコラーゲン合成を活発におこなえるということです。

肌の乾燥には皮脂量の分泌が多い「豚」

皮脂量の分泌とは、コラーゲンを摂取した後の皮脂の分泌量で、豚由来のコラーゲンの方が、皮脂量の分泌が多いことが分かります。肌の乾燥が気になる場合は、豚由来のコラーゲンが効果的といえます。

値段は、原材料の豚の方が安いため、豚由来のコラーゲンの方が比較的安価で購入することが可能です。

肌によいのは、豚由来?魚由来?

上記の結果から、肌への効果を考えると、ヒドロキシプロリン量と皮脂量の分泌が多い豚由来のコラーゲンが肌には、よりよいことが分かります。

また、臭いや値段を考慮しても、豚由来のコラーゲンがおすすめといえます。どのコラーゲンが合うかは、個人差がありますが、まず豚由来のコラーゲンを試してみると効果を期待できるかもしれませんね。

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