コラーゲンは人間の体の中で水の次に多い成分ですが、20歳をピークにどんどん少なくなってきます。年齢とともにコラーゲンが減ってくるのは誰でも同じですが、減るスピードは個人差があります。
早く減ってしまう人は老けて見えてしまうことになりますし、骨や関節、血管なども老化が早まります。
できるだけ若さを保ちながら健康に過ごすためには、体内のコラーゲンの減少を抑えながら同時に増やしていく必要があります。コラーゲンを増やす方法にはどのような方法があるのでしょう。
コラーゲンを増やすにはコラーゲンペプチドがキーになる?!
コラーゲンが増える仕組みとは?
コラーゲンは分子量が大きい上に作りが頑丈で、食品や化粧品にしても吸収されにくい成分です。このような特徴があることから、コラーゲンの吸収を高めるために低分子化という加工が盛んに行われています。
コラーゲンの低分子化
コラーゲンの低分子化とは、酵素などでコラーゲンの分子を小さく切ってしまうことです。分子を小さくすることでコラーゲンの吸収率を上げることができます。この分子の小さなコラーゲンを、「コラーゲンペプチド」といいます。
コラーゲンペプチドの特徴
コラーゲンペプチドは小腸から血液の中に溶け込み、体の中へと運ばれることが確認されています。
コラーゲンの分子を小さくする目的は吸収を良くすることでしたが、しかしここにきて、コラーゲンの効果をはっきり示すある大切なことが分かりました。
それは、コラーゲンペプチドはコラーゲン製造細胞に対してあるサインを出すことです。
コラーゲンペプチドが出すサインで
実はコラーゲンペプチドはコラーゲンを製造する細胞に対して、コラーゲンを増産させるためのサインを出すことがわかりました。このサインを受けたコラーゲン製造細胞は、活発にコラーゲを製造するようになったのです。
コラーゲンペプチドの摂取方法
では、コラーゲンの増加を促す作用があるコラーゲンペプチドを簡単に摂取する方法にはどのようなものがあるでしょう。
例えば食品から摂ったとしてもコラーゲンの量が正確にはわかりませんので、どのくらい効果があるかもはっきりと把握できません。そこでコラーゲンペプチドを効率的に摂取できる方法は、手軽なサプリメントだと言えるでしょう。
コラーゲン食品は食べても無駄?
コラーゲン食品を食べたとしても唾液や胃で消化されて結局アミノ酸に変わってしまうので、分解されてしまうと体内で再びコラーゲンになるかはわからないという考え方もあります。
確かにこの考え方は間違いではありません。コラーゲンは分子量の大きな成分ですので、そのまま吸収されることは難しく、アミノ酸に消化されてしまいます。
コラーゲンペプチドはアミノ酸の前の分解過程
コラーゲンがコラーゲンペプチドになるのは、アミノ酸に分解される過程です。ペプチド状態からさらに消化が進めばアミノ酸になります。
この時点で摂ったコラーゲンの全てがペプチドからアミノ酸にまで消化されてしまうのか、一部はペプチドのままで吸収されるのか、どの程度でペプチドのまま吸収されてコラーゲン製造細胞にコラーゲン生産のサインを出すことができるかははっきりとはわかっていません。
コラーゲンペプチドの効果を生かす摂り方とは?
コラーゲンの材料である良質のたんぱく質も忘れずに
小腸から吸収されたコラーゲンペプチドはコラーゲン増産のサインを出します。サインを受取ったコラーゲン製造細胞は活発に働きだしますが、その時にはコラーゲンのもとになる材料であるたんぱく質が必要です。
コラーゲンペプチドを食べたり飲んだりすることと同時に、質の良いたんぱく質を食べることも大切だと言えます。
食品から良質なたんぱく質を摂るなら、赤身の牛肉や鶏肉、豚肉、魚、大豆食品などをバランスよくこまめに食べましょう。ただし脂肪分の多いものばかりを食べてしまうと、カロリーオーバーで太る原因となり、肌荒れの原因にもなりますので注意しましょう。
コラーゲンを吸収する上で欠かせないビタミンCも一緒に摂る
コラーゲンペプチドがコラーゲン製造細胞に指令を出してコラーゲンの製造が活発になります。コラーゲンの原料となるたんぱく質が十分に足りていたとしても、それ以外にビタミンCも必要です。
コラーゲンの大きな特徴にヒドロキシプロリンというアミノ酸を含んでいるということがあります。
このアミノ酸はコラーゲンにしかないアミノ酸です。プロリンという一般的なアミノ酸が化学変化してヒドロキシプロリンとなり、コラーゲンの強力なバネ型構造を作ります。
プロリンがヒドロキシプロリンに変わることをサポートするのはビタミンCです。ヒドロキシプロリンが無ければコラーゲンは不完全なものとなってしまいますので、コラーゲンが体内で作られることを意識するならビタミンCも一緒に摂るようにしましょう。