ヒアルロン酸とは
ヒアルロン酸は、アミノ酸を含むムコ多糖の一種で、体内で単体のまま存在することが困難な物質です。 ヒアルロン酸は皮膚の水分を保つ役割を担っており、関節などの結合組織や眼圧維持などに必要なものなので、不足すれば目の乾きや関節痛が起こることがありますし、美容効果の上でも優れた保水性があることから、不足することで肌が水分を保つことが出来なくなり、張りがなくなることもあります。
このヒアルロン酸の体内の量は赤ちゃんの時がピークと言われており、それ以降は年齢とともに減少していくのですが、40代以降になると急激に減少すると言われ、ピークの時の約半分になると言われ、60代でピークの約4分の1、70代では10分の1以下にまで減少すると言われています。
人間の身体の約60%から70%を占める水分の中には、血液以外の多くが、ヒアルロン酸などのムコ多糖が蓄積する役割を果たしているのです。
コラーゲンとは
一方、コラーゲンは、皮膚や髪の毛、筋肉、腱、骨などを構成するたんぱく質の一種で保水作用はありません。 身体の中のたんぱく質の約30%はコラーゲンであるということから、人間には必要不可欠なものだと言えます。
人間の肌は三層構造になっており、皮下組織、真皮、表皮が重なってできていますが、この中で、肌の潤いや弾力を維持する役割を担うのは真皮層で、その大部分がコラーゲンで出来ているのです。 ですから、コラーゲンをとることで肌の弾力を維持する力が付くのですが、コラーゲンもヒアルロン酸と同じく、年齢を重ねるごとにだんだんと減少していきます。 コラーゲンが不足すれば、当然肌も衰えてきますが、血管や骨など様々な組織で支障が出て聞くることがあります。
肌の保水力と弾力維持のためにヒアルロン酸とコラーゲンを武器にする
先ほども述べたように肌の真皮は水分以外の成分として、70%位の割合でコラーゲンが占めているのですが、このコラーゲンは弾力性が高く繊維状に連なる組織でできているために細胞同士を結合させる作用があります。 水分を保持するためには高い保水性を持つヒアルロン酸が必要となり、コラーゲンの繊維の間に入り込むことで水分保持の役割を果たします。
年齢が高くなればどちらも減少していくことから、肌の保水力や弾力を維持するためにもヒアルロン酸とコラーゲンを一緒に摂り入れることでアンチエイジングの要となります。 現在ではそれぞれヒアルロン酸やコラーゲンを含んだ商品がたくさん開発されるようになり、健康食品やサプリメントなど、食事から摂り入れなくても補うことが可能になっています。 美容だけでなく、健康維持のためにも不足しないように心掛けることが大切です。