コラーゲンを知る

骨を強化するコラーゲン

骨の質ってご存知ですか?

骨

骨の強さを決定づけるのは骨密度だけではなく、もうひとつ重要されるものに骨質があります。

骨の質が悪ければ弱い骨となって、骨密度の減りが大きくなくても骨折してしまう場合も、ないとは言えません。
骨質は加齢とともに低下し、運動不足や乱れた食生活などの生活習慣も大きく関わります。

骨の強さは骨密度だけではなく”質”が関わる

骨は1回作られたら終わりではなく、破骨細胞が古くなった骨を壊して、骨芽細胞で新しい骨を作るといった骨代謝を繰り返します。

壊して作るといったバランスがとれていれば、骨の強度を保つことができますが、年齢が高くなれば再生能力が衰えて、骨を作るほうの能力が低下します。そうなることで、壊す能力のほうが強くなり、骨密度が低下することによって、骨粗しょう症などを引き起こし、骨折するリスクが高まるのです。

骨の強さは「骨密度:7 対 骨質:3 」

骨の強さを決定づける割合は、骨密度7に対して骨質が3と言われており、例えば年齢が違う骨密度が同じ人を比較したとき、年齢が高い人のほうが骨折するリスクが高まります。

コラーゲンが劣化すると骨質が低下する

骨質が低下することに大きく関係すると考えられているのが、コラーゲンの劣化や不足です。
骨はたんぱく質であるコラーゲンが束となり、コラーゲン線維となって支えています。

コラーゲンの性質は非常に強く、骨以外にもアキレス腱や、膝の皿を動かす役割を担う膝蓋腱のほとんどを作っています。

骨はコラーゲンが柱となって、そのまわりにカルシウムなどのミネラルが沈着している構造となっているのです。ですから、骨を強化するには、柱であるコラーゲンにミネラルが均一に沈着する必要があるので、コラーゲンがきれいに揃って並んでいる状態である必要があります。

カルシウムが足りていても、コラーゲンが不足するとダメ!

コラーゲンの量が不足したり、劣化によって質が変化してしまうと、束が不揃いになってミネラルの沈着が均一に行われません。カルシウムなどのミネラルが十分足りていたとしても、柱であるコラーゲンの質が悪いと、骨は強化されなくなるのです。

コラーゲンは、40代をピークに減少していきますが、ビタミンD、ビタミンK、葉酸などが不足することでも骨密度の減少だけでなく骨質が劣化します。
ですからコラーゲンやビタミン群は骨の質を良くし、強化するために必要な成分なのです。

コラーゲン不足によって骨質が低下すると・・・

コラーゲンの劣化によって骨に微小のひびができ、骨折を起こすリスクを高めます。

同時にコラーゲンは関節や筋肉をつなぐ靭帯にも含まれているため、減少することでスムーズに動けなくなり転倒するリスクも高まります。転倒することでさらに骨折するリスクを高めることになるので、コラーゲンの不足や劣化を予防し、骨質を高めることで骨の強化をしていくことは大切なことなのです。

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