コラーゲン食品として有名なフカヒレは中華料理の食材の中でも特別な食材です。コースの中にフカヒレが入っていれば、その中華料理コースは高級なコースと皆さんもお思いでしょう。その中でもレベルがあって、フカヒレスープならちょっとリッチな気分、フカヒレ入り餃子やフカヒレ入りの点心だったらテンション上がって、フカヒレの姿煮が入っていれば超高級だという事ですよね。
なにしろ中華料理の本場中国では、公務員の接待にはフカヒレとツバメの巣を使った料理を出すことを法律で禁止しています。公務員の接待にかける費用を節減するために、そういう法律が作られたのです。それだけフカヒレが高級食材だということです。
コラーゲン食材としてのフカヒレの魅力
フカヒレの栄養成分
コラーゲン食品としてもフカヒレはトップクラスにあります。フカヒレは100g中のタンパク質含有量が83.9gという高タンパク質食材で、コラーゲンの量は約9.2gです。フカヒレだけを見るとこの数字のすごさはわかりにくいと思います。
同じコラーゲン食品である牛筋のコラーゲンの量は100g中約5g、鶏軟骨で100g中約4gです。フカヒレのコラーゲン量がいかに多いかお分かりいただけますよね。
コラーゲン以外の栄養素
炭水化物はゼロですが、カロリーは若干高めで100gあたり342㎉です。コラーゲンなどのタンパク質のほかにも、DHAやEPA、アラキドン酸などの不飽和脂肪酸が150mg、リン36mg、マグネシウム94mg、カルシウム65mg、ナトリウム180mg ビタミンB群などが含まれています。
コラーゲン以外のタンパク質が豊富だということは、コラーゲンの体内生産が活発になった時にも、コラーゲンの材料がそろっているということです。またカルシウムはコラーゲンと一緒になって骨を作るミネラルです。
コラーゲンの美容以外のうれしい効果
美容成分以外にもビタミンB群のようなアンチエイジング成分が多いのがフカヒレの魅力的なところです。不飽和脂肪酸には血液をサラサラにしたり脳の機能を活性化させて認知症を予防する効果もあります。
リン、マグネシウムなどのミネラルも体を若く保つために必要な栄養素です。ナトリウムが多めなのは、調理の際の味付けで調整が必要なところです。
パーフェクトコラーゲン食材であるフカヒレに、もう一つ成分を加えるともう無敵です。フカヒレ料理と組み合わせてビタミンCが豊富な食材を一緒に食べるとコラーゲンの体内生成が非常に盛んになります。
フカヒレコラーゲンの特徴
フカヒレのコラーゲンはいわゆるマリンコラーゲンです。低分子で吸収率がよく牛筋や鶏軟骨などの動物性のコラーゲン食品を食べるよりも効率よくコラーゲンを摂取することができます。
もともと海の生物であるサメは体温が低く、フカヒレコラーゲンの溶解温度は29度です。人間の体温よりも低いため、人間の体内に入ればすぐに溶け吸収されます。フカヒレコラーゲンは、吸収率の良さから即効性を期待できるコラーゲンです。
また、サメは天然の魚なので養殖で使用されるような抗生物質混入などの心配もありません。
最近はフカヒレコラーゲンを加工してパウダーにしたものもあります。そのパウダーを配合した化粧品をお肌に塗れば、浸透性も非常にいいので実感できると言われています。
フカヒレが高い理由
フカヒレはサメのヒレを乾燥させて製造されますが、サメ一匹あたり1%にも満たない過小部位です。また、製造工程が複雑なのも価格が高くなる要因です。
一般的にサメのヒレがフカヒレに加工されると、重さは5分の1ぐらいになります。そこまで水分を抜くためには、干す期間は天日干しで約90日ぐらいかかります。干すまでの工程も、皮や肉、骨の除去など職人技が必要です。1月に漁獲されたサメがフカヒレになるのは、3月か4月頃になるわけです。
その間、ただ干しているわけではありません。気温や湿度・風向きなどを見ながら管理されます。長期間にわたり人の手が入るわけですから価格が高いのも当たり前ですね。
フカヒレコラーゲンをお手ごろに摂取するためには?
フカヒレ料理は特別な食事
フカヒレには多くのコラーゲンが含まれていて、しかもそのコラーゲンはとても良質です。フカヒレを頻繁に食せば美容にも健康にも大きな効果を発揮してくれます。
でも、一般の私達にとってフカヒレが入った料理をしょっちゅう食べるのは大変なこと。フカヒレ料理は、特別な日の特別な料理として味わうのがよさそうです。
フカヒレコラーゲンを手軽に生活に取り入れるには?
フカヒレコラーゲンの良さが一般的にも認められてくるにつれて、それを産業化する企業も増えてきました。それぞれの企業がフカヒレコラーゲンを配合した化粧品や、コラーゲンペプチドのサプリメントを研究開発して販売しています。
もちろん、一般的なコラーゲンが配合された化粧品やサプリメントより、ふかひれコラーゲンの方が価格はお高くはなります。それでもフカヒレ料理を食べるよりはお手頃です。しかも化粧品やサプリメント・コラーゲン栄養補助食品なら毎日摂取してメリットを実感することができるでしょう。
フカヒレコラーゲン含有商品を買いたいときには、必ず商品の原材料の欄をしっかり読みましょう。単にマリンコラーゲンとだけ書かれている商品はフカヒレコラーゲンではない可能性があります。原材料にはっきりフカヒレと書かれているものを選びましょう。