肌の真皮とは?
肌の真皮は表皮の内側にあり、肌組織の大部分を占めるため肌の本体とも言えます。
身体の部位によって違いはありますが、皮下組織以外であれば厚さは平均約2mm程度です。
その真皮は、の大部分を占めるのが繊維状のたんぱく質であるコラーゲンで、そのコラーゲンの間をゼリー状の基質であるヒアルロン酸などが水分を抱えて満たしています。 さらにエラスチンといった線維状のたんぱく質が加わることで肌に弾力を与えるのです。
このようなことからコラーゲンは肌の張りや弾力性を生み出す美容的な役割として重要であることがわかります。
肌のコラーゲンを増やすために
美容のためにコラーゲンをサプリメントやドリンクなどで普通に摂取したところで、身体は骨、筋肉、髪の毛といった部分を優先して使うため肌への優先順位は低い位置にあります。 これはなぜかというと、人間が生きていくために、まずは生命にかかわる場所へコラーゲンを送り込もうと脳が判断するからです。 ですから肌組織が再生することの優先順位を上げることでコラーゲンの生成も肌へと優先的活動するということが言えます。
肌への優先順位を高めるには
まず考えられることとして肌組織が何らかの損傷を受けた時に優先されると言えます。
肌組織も生命を守るための大切な働きを持っていますから、損傷を受ければ先に修復する必要があると脳が判断することで、コラーゲンや肌組織の元となる物質が生成をはじめ新しい皮膚を作っていきます。
ただコラーゲンを肌組織へ補うことを目的として、わざわざ怪我をするわけにはいかないのが現状です。
この場合、はり治療などを利用することで、肌を損傷することも痛みも無い上に、脳を勘違いさせることができ、修復と鎮痛の命令を脳に出させることが可能ということをアメリカの医学論文で報告されています。 こういったことから、はり治療を施すことで、コラーゲンや健康な皮膚に必要な物質が新しく生成されることから美容鍼としての効果を見出せると言われています。
また、コラーゲンの吸収を少しでも高めるために効果があるとされているビタミンCを同時に摂取すると良いでしょう。
コラーゲンは分解後、アミノ酸へ変換されますが、この変換したアミノ酸を再度コラーゲンへと戻すためにビタミンCが必要になるのです。
そのためコラーゲンとビタミンCを同時に摂取することによって、肌の美容のためにコラーゲンが使われる順位を優先的にコントロールすることが可能です。 ただ、コラーゲンもビタミンCも熱に弱いという事を頭に入れておきましょう。
鍋物や炒め物などの調理方法だと体内へと吸収される以前、調理の段階で栄養成分が破壊されてしまうので注意しましょう。